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【よくある質問シリーズ】国公立志望でも、私立大の受験は必須?

塾長:サカクラ

「10月になり、共通テストまで約100日。」
私立についてもぼちぼち考えたいですね。

目次

国公立志望でも、私立大の受験は必須?

結論から言うと、国公立志望にとって私立受験が全員に必須というわけではありませんが、私はみんな受けるべきだと考えています。

必要かどうかは「浪人できるか」「私立の学費を出せるか」という2つの条件で決まります。

松原市で大学受験予備校を営む当塾でも、高校3年生のご家庭から、この時期によくいただくのが「うちは国公立一本のつもりですが、私立も受けたほうがいいですか?」という質問です。

大阪公立大学や大阪教育大学、神戸大学、大阪大学など、松原市周辺から通える国公立大学は多く、国公立を第一志望にする受験生は少なくありません。

ただ、同じ「国公立志望」でも、ご家庭の事情や本人の覚悟によって正解はまったく変わります。

この記事では、次の3つのケースに分けて考え方を整理します。

  1. 浪人してでも、絶対に行きたい国公立がある場合
  2. 絶対に現役で進学しなければならない場合
  3. 浪人はしたくないが、私立に行くお金もない場合

■ ケース1:浪人覚悟で、絶対に行きたい国公立がある場合

このケースでは、私立受験は必須ではありません。合格しても進学するつもりがないなら、受験料と対策時間を第一志望に回すという判断は十分に筋が通っています。

それでも、当塾では負担にならない程度で1〜2回だけ受けておくことをお勧めしております。

理由は次の3つです。

①本番の経験が積める。

共通テストから国公立2次試験までは約1か月あります。その間に緊張感のある本番を一度経験しておくと、2次試験で実力を出しやすくなります。

②合格が1つあると気持ちが安定する。

「どこにも受かっていない」状態で2次試験に向かうのは、想像以上に重圧がかかります。

③浪人する場合の基準になる。

現役時点でどのレベルの大学に合格できたかは、1年後の出願を考えるうえで貴重な材料です。
負担を増やしたくない場合は、共通テスト利用入試も検討しましょう。出願するだけで合否が出るので、私立専用の対策がほぼ要りません。
また私立受験の対策では、数年分過去問を解く程度で、望んで合格できるのが理想です。基礎がしっかりしていれば可能です。

最後にひとつ注意したいのは、
「浪人覚悟」が本人だけの思いになっていないかです。予備校の費用は年間100万円前後かかることも珍しくありません。
最低でも高3秋までに、親子で「本当に浪人するのか」「何年まで許容するのか」を言葉にして確認しておきましょう。

1年浪人して国公立に行けるなら、現役で私立に行くよりもトータルのコストは安かなることがほとんどですが、浪人すると社会人生活が1年縮むので、生涯年収は1年分少ないです。

よく考えて、計画を練りましょう。

■ ケース2:絶対に現役で進学しなければならない場合

このケースでは、私立受験はほぼ必須です。
国公立は前期・中期・後期を合わせても受験できる回数が限られ、共通テストの出来ひとつで状況が大きく変わるからです。

「現役で必ず進学する」ためには、進学先を確実に1つ確保する計画が必要です。ポイントは4つあります。

①公募推薦で年内に合格を取る。

関西の私立大学には、他大学と併願できる公募推薦が多くあります。11〜12月に合格を1つ持てれば、年明けは国公立対策に集中できます。

②挑戦校・実力相応校・安全校を組み合わせる。

行きたい大学だけを並べるのではなく、「ここなら通ってもいい」と思える安全校を必ず入れます。
「受かっても絶対に行くつもりはないから」と安全校の受験をしない子をよく見かけますが、前期で全滅してしまい浪人が現実的になってしまった段階で安全校の後期受験に申し込むと合格も難しく、浪人も決まる上に自信もなくしてしまいます。
そのため、安全校も受験することをお勧めします。

③入学金の締切を確認する。

私立の入学手続きの締切は、国公立前期の合格発表より前に来ることがよくあります。
進学先を押さえるための入学金として、20〜30万円ほどを予算に入れておくと安心です。(ちなみに、前期授業料を納める必要がある大学もございます。
この場合、この予算も組み込んでおくことが必要です。ただし、ほとんどの場合で前期授業料分は返還されます。)

④国公立は後期まで出願する。

前期だけで終わらせず、中期・後期まで出願しておくとチャンスが増えます。
気をつけたいのは、私立対策に時間を取られすぎることです。
国公立の受験科目と重なる大学・方式を選べば、対策の負担を最小限に抑えられます。

■ ケース3:浪人は嫌だが、私立に行くお金もない場合

いちばん難しいのがこのケースです。
私立を受けないなら、「現役で国公立に合格する確率をどこまで上げられるか」と「安く私立に行ける方法を確保する」がとても大切になります。

まず、国公立の出願の考え方を変える必要があります。ポイントは4つです。

①共通テスト後に出願校を冷静に見直す。

「行きたい大学」より「受かる可能性が高い大学」を優先します。自己採点の結果によっては、志望校を下げる決断も必要です。

②前期・中期・後期をすべて使う。

公立大学の中期日程や後期日程まで出願し、受験機会を最大限に確保します。

③満遍なくよりも、得意な教科を作るように勉強する。

後期入試などでは、特定の教科の共通テストの点数+特定の教科の2次試験で戦うものがあります。
これを見据えて、好きな教科をとことん伸ばすのも一つの手です。
満遍なく、志望校のボーダーに届かなかった時が1番怖く、中期や後期も受けられるところがなく志望校を下げることしかできません。前期に挑戦する権利が無くなってしまうのです。

④通える範囲を広げて考える。

松原市から通学できる国公立にこだわりすぎると、選択肢が狭くなります。
下宿費用も含めて、他府県の国公立と比較してみましょう。

次に、「私立は無理」という前提そのものを一度確かめてください。学費の負担を軽くできる制度は、思っているより多くあります。

・国の高等教育の修学支援新制度(授業料・入学金の減免と給付型奨学金)
・子どもが3人以上いる多子世帯向けの授業料等の支援
・日本学生支援機構の貸与型奨学金
・私立大学独自の特待生制度(入試成績が上位なら授業料が減免されるもの)

制度の対象になれば、私立でも国公立に近い負担で通える場合があります。
特待生制度を狙って私立を1校だけ受ける、という選択肢も出てきます。いずれも要件が細かいので、必ず公式の最新情報で確認してください。大学に直接ご連絡されるのも安全です。

それでも私立が難しい場合は、「全部不合格だったらどうするか」を事前に決めておくことが大切です。浪人するのか、専門学校や就職も考えるのか。結果が出てから慌てて決めるより、今のうちに家族で話し合っておくほうが、本人も落ち着いて受験に向かえます。

■ まとめ:答えは「浪人」と「学費」の2つで決まる

・浪人覚悟で行きたい国公立がある → 私立受験は必須ではない(受けるなら1〜2校)。まずは親子で浪人の意思と費用を確認する。
・絶対に現役で進学する → 私立受験はほぼ必須。公募推薦と安全校で進学先を確保する。
・浪人は嫌、私立の学費も厳しい → 支援制度しだいで検討。国公立の出願を現実的に組み、制度を調べる。

国公立志望の受験生にとって、私立を受けるかどうかは「みんなが受けるから」で決めるものではありません。浪人できるのか、私立の学費を出せるのか。この2点をご家庭で早めに話し合うことが、後悔のない出願につながります。

松原市で大学受験を控えているみなさんも、出願が本格化する前に、ぜひ一度ご家族で時間を取って話してみてください。受験プランがはっきりすれば、残りの期間は迷わず勉強に集中できます。

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