大学受験の入試方式は3つ
「一般か推薦か」くらいでしか認識していない方も多いのではないのでしょうか。
実は、大学に入学する方法には、「一般選抜(一般入試)」「総合型選抜(旧AO入試)」「学校推薦型選抜(旧推薦入試)」の大きく分けて3つの方法があります。
2021年度入試から、AO入試と推薦入試の名称は変更になりました!
① 一般選抜(一般入試)
最も一般的に知られているのが、こちらの一般入試(一般選抜)です。
私立の大学であれば、2月上旬ごろに入試日が固まっており、同じ大学の同じ学部でも複数回受けられます。
国公立の大学であれば、1月中旬の大学入学共通テストを受験し、その結果を持ち点として2月下旬に各大学の2次試験に臨みます。
② 総合型選抜(旧AO入試)
総合型選抜は、大学が求める学生像に合致した学生を募集する選抜です。ただし、学力試験が必要ないイメージがついていた旧AO入試に比べて、学力も含めて総合的に判断されます。
志望理由書・調査書などの書類選考/面接/小論文が基本ですが、学部によっては、プレゼンやグループディスカッションなど実践的な試験が課される大学も増えており、国公立大では大学入学共通テストを課す大学が多くなっています。
③ 学校推薦型選抜(旧推薦入試)
学校推薦型選抜とは、出願時に学校長の推薦書類が必要な入試方式のことを言います。
ほとんどの大学では、大学が定める一定の評定平均以上を取っている生徒しか出願できないなど、出願時には注意が必要です。
学校推薦型選抜には「指定校制」と「公募制」の大きく分けて2つが存在します。
「指定校制」では、自分が通う高校が大学から推薦校として指定されている必要があるため、注意が必要です。
高校によっては、特定のコースにのみ指定校推薦の枠を設けるところもあるので、コース選択の際には注意しましょう。
私立大学が主に導入していて、特に早稲田や慶應などの難関私立大では指定されるかどうかは毎年変わり、公表していない高校も多いため在校生や塾を頼りに高校を選ぶところから始まります。
なお、指定校で入学した後の成績なども母校への指定校推薦枠の判断になるため責任重大です。
「公募制」では、出願できる学校に制限はありません。また、国公立大学では指定校制は取っていないのですべて公募制学校型選抜です。
評定基準や募集人員も厳しく、大学入学共通テストの結果を用いる場合が多いです。
地域枠といって、大学の所在地都道府県や市町村に在住の学生専用の枠が設けられている場合があります。
地域枠は、不合格になった場合でも全国枠として再度審査される場合もあるので各大学の注意事項をしっかりチェックしましょう。
指定校制 | 公募制一般推薦 | 公募制特別推薦 | |
---|---|---|---|
出願条件 | 校内選考 | 平均評定 | スポーツや 文化活動 |
大学からの指定 | 必要 | 不要 | 不要 |
合格率 | 大 | 小 | 中 |
総合型と学校推薦型の違い/メリット・デメリットは?
総合型と学校推薦型の違いは何?
総合型は、大学が求める学生像に自分がどれだけ近しいかを、書類や面接、学力試験で示すことが大切ですが、学校推薦型では、すでに決められた条件に自分が合致している中での、面接や学力試験で決められた募集人員の枠を争います。
自分がやりたいことができる大学・学部において、総合型と学校推薦型で、どちらの方が自分の合格可能性が高いかを倍率や外部試験のスコアや評定などから考えることが大切です。
総合型選抜のメリット・デメリット
メリット | デメリット |
---|---|
大学入学共通テストが課されない場合がある。 出身高校からの推薦が必要ない。 自分の経歴や活動歴が有利になる場合がある。 | 選抜期間が長いことが多い。 倍率が高くなることが多い。 |
学校推薦型選抜のメリット・デメリット
メリット | デメリット |
---|---|
大学入学共通テストが課されない場合がある。 高校生活での成績が有利になる場合がある。 | 高校での平均評定に条件がある場合が多い。 合格したら原則入学する必要がある。 公募制は、倍率が高い場合が多い。 指定校制は、校内選考が厳しい場合が多い。 |
こんな人にはこの入試方法がオススメ!
入試方法 | 選抜時期 | 試験内容 | こんな人にオススメ |
---|---|---|---|
一般 | 1月から3月 | 共通テスト(国公立/私立) 2次試験(国公立) 全学部/学部別日程試験(私立) 面接 など | 学校の成績に関係なく、 学力だけで受験したい人 |
総合型 (旧AO) | 8月から12月 (もしくは2月まで) | 書類審査 学科試験(共通テストなど) 面接 小論文 グループディスカッション など | 大会での受賞歴や研究歴が あるなど、さまざまな活動を してきた人 |
学校推薦型 (旧推薦) | 11月から12月 (もしくは2月まで) | 書類審査 学科試験(共通テストなど) 面接 小論文 口頭試問 | 学校の定期テストを頑張っている人 |
推薦入試で受験したい人は、これをチェック!
高校3年間のスケジュールとやるべきこと
将来のやりたいことができる大学の情報を集めたり、オープンキャンパスに行ったりしましょう。
1つに絞らなくても、選抜に必要なこと(外部英語検定や平均評定など)があれば調べておくと早期対策が可能になります。
・数学・物理・化学オリンピックなど
・探求発表
・スポーツの大会
・外部英語検定
・定期テスト
など、長期的な努力が必要なものを頑張る必要があります。
6月から7月ごろに、各大学から募集要項が発表されます。
学校・学部・学科を決定しましょう。
・活動報告書/志望理由書などの作成
・小論文/口頭試問/プレゼンの対策
が必要になります。Step2でやるべきことが、まだ達成できてない場合は引き続き頑張りましょう。
落ちてしまった場合の一般入試も視野に入れるのであれば、必要教科の受験勉強も必要になります。
総合型選抜/学校推薦型選抜の出願と受験をしましょう。
校内選考に落ちてしまい、受けられない場合は一般に向けて受験勉強をしましょう。
合格できたら、冬休みに入る前に入学手続きまでが終了し、来年の4月の大学入学までは比較的自由な時間を過ごすことができます!周りには受験勉強の佳境に差し掛かる人も多いので、士気を下げないように注意をしながら、自分の時間を楽しみましょう。
2次公募や、1月に共通テスト/2月上旬に私立受験/国公立2次試験が2月下旬から3月中旬にかけてあります。
私立の後期受験が3月下旬ごろにありますので、最後まで諦めずに頑張りましょう。
落ちたらどうしたらいい?
校内選考や大学での選抜で落ちてしまった時に、どうするかは「時期」と「学力」で判断しましょう。
高校1年制の頃から、総合型選抜もしくは学校推薦型選抜の対策しかしておらず、一般選抜の合格最低点に届く見込みがない場合は、公募推薦の2次募集/不合格後のタイミングで出願可能な総合型選抜を目指すのが1番良いでしょう。
また、12月までに不合格が決まってしまった場合は、教科数が絞れる私立大の合格を目指し2月ごろに受験することも可能です。
総合型/学校推薦型の選抜を決めるタイミングで、同時に落ちた場合の対策もするのが理想的でしょう。
大学入学共通テストを課す公募推薦の場合は、共通利用型で私立大を受験しておくのも一つの策になります。
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